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第2回 ダイキン西表島ボランティアを実施しました

ダイキン工業株式会社では社会貢献事業「“空気をはぐくむ森”プロジェクト」を、国内外で実施しています。

西表財団は、2024年4月に、ダイキン工業株式会社、竹富町と3者協定を締結し、西表島の山と海をつなぐ自然生態系と豊かな生物多様性の保全・再生への取組みに支援を受けています。具体的には、世界自然遺産の亜熱帯の森を守る活動としての野生化したヤギ(ノヤギ)の防除に向けた調査、日本最大のマングローブの森を健全に維持する活動として漂着ゴミの回収や影響モニタリング、生物多様性を支える海の森を再生する活動として絶滅の危機にあるウミショウブ採食防止枠の設置等の活動を行っています。


先日ダイキンで働く8名の皆さんが大阪、東京から西表島での3泊4日のボランティア活動にやってきてくれました。その活動をレポートします。



2025年12月4日 ~初日~

快晴の中、大原港へ到着。まずは西表島野生生物保護センターへ向かい、西表島の自然についての知識を学びました。

展示解説のあと、環境省西表自然保護官事務所自然保護官から、国立公園として、世界遺産としての西表島の自然や課題について、レクチャーを受けました。参加者から国立公園の指定の区分やイリオモテヤマネコの頭数の把握などについて、数々の質問が飛び、充実したレクチャータイムとなりました。



勉強のあとは、もーりーとはっちゃんにて歓迎会。あわせて、明日からの活動に向けた熱が高まっていきました。


2025年12月5日 ~2日目~

いよいよ活動開始。

まずは西表島の直面する大きくていつもそばにある課題、ゴミ問題に取り組みます。冬の気配の北寄りの風が運んでくる漂着ゴミが集積する、高那海岸でのビーチクリーン活動です。

ビーチクリーンは初めての方、何度か経験のある方、それぞれに、スクエアバッグを手に海岸に広がります。

海岸に打ち上げられたどろどろの海草や土手の草に絡まって、浜を埋め尽くすように広がる漂着ゴミを、ペットボトル、プラスティック、発泡スチロールなど、分類ごとに、声を掛け合い、周囲の動きを見つつ作業をすすめ、ゴミは着々と集められていきます。



海岸林の中にまで作業を進めていくと、第1回ボランティアの際にも登場した特大ロープを発見。周囲のゴミや岩と絡まり合ったロープを引いたり、ねじったり、ほどいたり、工夫して浜に引きずり出し、水をたっぷり含んだ大重量のロープを5人がかりで運びあげました。



午前、午後と活動を続け、フレコンバッグ10袋のゴミを回収し、浜に打ち上げられた漂着ゴミのない、海岸の眺めがよみがえりました。


▲左写真ビーチクリーンビフォー、右写真アフター


一日、活動したあとは、宿泊先の民宿なみ荘にて、バーベキュー大会。

 旬のカマイの炭火焼、石垣牛、お手製のパンやおにぎりなどなど、心地よい活動の疲れの中、さわやかな秋風の夜風の吹くお庭で、にぎやかに語り合う楽しいひと時となりました。


2025年12月6日 ~3日目~

この日は、環境省西表石垣国立公園パークボランティアとの共同での活動を行いました。クーラ橋付近の県道沿いの森林に生い茂る外来植物キバナハスノハヒルガオの防除作業です。

キバナハスノハヒルガオは、ツル性の植物で、他の植物に巻き付きながら上へと成長し、木々より上まで到達すると葉を広げて覆い被さるため、周辺の植生を弱らせたり枯らしたりする影響が懸念されています。

県道から森を見ると、緑のテントのように、キバナハスノハヒルガオが森を覆いつくしているのがわかります。森に足を踏み入れると、まるで繭の中であるかのように、地面に、木々の幹や枝に、そのツルが脈々と張り巡らされていました。

5人ずつのグループに分かれ、鎌や剪定鋏を手に、手あたり次第、ツルを切断していきます。キバナハスノハヒルガオは切断面から樹液がしたたり、服に浸み込みます。浸み込むと洗っても落ちません。

それにも負けず、作業を続け、国指定天然記念物のヤエヤマセマルハコガメが顔を出し、応援を受けて、ツルというより、もはや幹のような太さのツルも切除されました。

足場も悪い森の中での約2時間の作業、無心に切った、その成果が気になります。2週間後の空撮でその成果が確認できるようです。緑のテントに覆われていた森の木々が姿を見せてくれることを願います。

そして、この日はパークボランティアのほかにも西表島で自然や動物に関わる活動をされている方々も参加されていました。中でも、西表野生生物保護センターの入口ホールのイリオモテヤマネコを撮影された村田行さんがいらっしゃると知り、参加者から歓声があがり、撮影のコツなどをお話しいただく場面もあり、外来種の防除作業と併せて、参加者には貴重な時間となりました。



午前中の作業を終え、午後は、船浦湾のマングローブ林を西表島のベテランガイド森本孝房さんの案内でめぐりました。この日は大潮で、ニッパヤシも観察することができました。マングローブの種類や特徴、林に暮らす生き物、マングローブ林と西表島の人の生活の歴史について、詳しく解説を受けながら、ところどころ足が埋もれる泥地帯も含め、マングローブの根を踏まないよう気を配りながら林の中を歩きました。



活動をすべて終え、夜は、宿所の民宿なみ荘にて、まとめの会となりました。

参加された方からは、漂着ゴミに関する感想が多く出されました。集めたゴミは埋め立てになることを知り、ゴミの処理やアップサイクルについても考える必要がある、考える時間を持ちたいとの声がありました。

そして、拾ってもまた流れ着いてしまうことに無力さを感じた人も多くいました。

たしかにビーチクリーンを重ねていくしかない現状がありますが、参加者みんなで、あんなにゴミに埋もれた海岸からゴミをなくし、きれいな海岸線が現れたのだから、きっと、西表島は喜んでいるのではないかなと思います。


一緒に作った大鍋のカレーが足りなくなるくらい、皆さん、全力の活動でした。

西表島の課題に取り組む活動、ご参加いただいた皆さん、本当にありがとうございました


 
 
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