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【ノヤギ】自動撮影カメラを設置しました。

  • 2025年8月27日
  • 読了時間: 3分

こんにちは。事務局員の日名です。


ダイキン工業株式会社からの支援を受けて、世界自然遺産の亜熱帯の森を守る活動として野生化したヤギ(ノヤギ)の防除に向けた調査を行っています。


その調査の一つに、ノヤギの行動や利用場所について詳しく知るために、2025年1月末からノヤギに位置情報記録・送信装置(通称、GPS首輪)を装着し、追跡調査を行っています。さらに別の試みとして、GPS首輪で得られた行動データをもとに、その行動圏内へ自動撮影カメラを設置し、画像から「首輪を付けた個体が群れでいるのか」「ほかにどんな個体が周辺に生息しているのか」「周辺でどのような行動をしているのか」といったことを明らかにする調査を開始しました。


2025年7月上旬に、地元猟友会のみなさんのご協力をいただき、この自動撮影カメラの設置作業を実施しました。今回はその様子をレポートします。


○出発前に、まずは打合せ



山に入る前に、まずは猟友会のみなさんと打合せを行いました。事前にGPS首輪から得られたデータをもとに作成していた「ノヤギの行動圏マップ」を広げ、予定しているカメラの設置ポイントや当日のルートなどを入念に確認します。いわば作戦会議です。


「合計10か所、ココと…、コノあたりにカメラを仕掛けましょう!」


「ココからココまではわなの見回りルートがあるな~」


「この順序で設置していけば無駄がないのでは??」


さすが猟友会のみなさん!知識や経験から得た提案やアイデアが次々と出てきて、心強い限りです。


○いざ、出発。


作戦会議が終わると、いよいよ山へ出発です。打ち合わせで決めた効率のよいルートを辿りながら、設置場所を目指します。持ち物には自動撮影カメラに加え、飲み水(約4リットル)や昼食(熱中症対策のおやつも忘れずに)も詰め込むので、リュックに背負うとずっしり。ほとんどの行程が道なき道を歩くことになったので、想像以上に体力を消耗しました。


説明が遅れましたが、自動撮影カメラは今回こちらのタイプを使用しました。赤外線センサーで熱を感知すると自動で起動し、シャッターが切れる仕組みのものです。


このカメラに単三乾電池が12本入ります。けっこうな重さになるので、持ち歩くのが意外とつらかった…
このカメラに単三乾電池が12本入ります。けっこうな重さになるので、持ち歩くのが意外とつらかった…

○いよいよ、カメラの取り付け作業へ!


カメラ設置ポイントにたどり着いたら、いよいよ取り付け作業のスタートです。

カメラは林内の木に固定するのですが、どの場所に設置するか、どの木を選ぶか、どのくらいの高さにするか…。ここでも検討すべきことがたくさんあります。


カメラの台数が限られているからこそ、できるだけ成果の上がる「ここぞ!」という最適な場所を選ばなければなりません。そこで頼りになるのが、現場に残されたノヤギの痕跡。 ノヤギが通ったであろう獣道や、ノヤギの痕跡(植物を食べた痕跡やフン、角研ぎ痕)など、周辺にあるヒントをくまなく探します。


ノヤギの形跡をぐるぐると歩き回って探します
ノヤギの形跡をぐるぐると歩き回って探します
ノヤギのフンもありました
ノヤギのフンもありました
木に角研ぎ痕と白いノヤギの毛がついています
木に角研ぎ痕と白いノヤギの毛がついています
“ここぞ”という最適な木を選定!
“ここぞ”という最適な木を選定!

具体的にカメラを設置する木を決めて、レンズの向き、高さ、角度を調節してスイッチオン!これで自動撮影カメラの設置は完了です。厳しい環境ですが、どうか壊れずに撮影し続けてくれますように ☆彡 (-人-;) オ・ネ・ガ・イ


2日間の作業で10台の自動撮影カメラを設置することができました。歩いた距離は合わせて20km、時間は14時間ほどでした。


今後は定期的に撮影データを回収し、西表島におけるノヤギの生態理解、捕獲計画に活用することを目指しています。また進捗があれば、ブログを更新したいと思います。


 
 
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